ドル円が暴騰してきていた。
円安が一服しているものの、3週間で一気に5円以上も上昇した。
昨年の10月31日の安住大臣の7.5兆円介入時には3.5円しか上昇しなか
ったので今回のインパクトは小さくない。
日銀の10兆円国債買い上げと1%のインフレターゲットという政策発表が
効いたようだ。
もちろん実需のドル買いの影響力も大きい。
実需の世界では、貿易赤字=ドル買い優勢ということになる。
安住財務大臣も白川総裁もほっと胸をなでおろしているに違いない。
「ど~してもっと早くしなかったんですか?」
という声も聞こえてきそうだが、あと1~2回おそるおそるやってみて、
ハイパーインフレにならないという自信をつけられれば、やはり、紙幣の増刷
という政策は正しかったということになるはずである。
もっとも、これまで紙幣の増刷をあまりしてこなかった日銀内では、インフレ
になるのではないかと心配の声も出ているのかもしれない。
まして、今の原油高。
昨年のリビア原油の生産、輸出ストップ。現状の輸出量も革命前の数量には
届いていない。
今度はイラン問題でイラン原油の輸出量が減ることとなり、スーダンやシリアの
輸出量も落ちている。
そのためにじわじわと原油価格が上昇して来ている。
原油のベンチマークである北海ブレント原油は130ドルに近づいている。
私の持っているスポットデータでの最高値は2008年のバレル148.41ドル
だから、もう至近距離だ。
しかし、これはドルベースでのお話。
ユーロベース、ポンドベースではとっくに史上最高値を超えて来ていた。
それで、コストプッシュインフレのリスクがマスコミで取り上げられるように
なった。
原油価格の上昇は、歴史的にリセッションにつながるので要注意だ。
戦後、米国では11回のリセッションがあったらしいのだが、その内1回を
除いて(1960年)原油価格の上昇がリセッションを引き起こしているという
調査結果がカリフォルニア大学の先生から出されているようだ。
だとすると、大統領選挙を控えた米国が直撃されて、オバマにとっては不利な
状況。
ところで、円安になりつつある日本でもインパクトは小さくない。
円安と言うことは円ベースでの輸入代金が増えることになるからだ。
まして、日本は原発が止まって、代替エネルギーとして原油、LNGに頼らざる
を得ない状態がしばらく続く。
エネルギー価格から目が離せない。
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