一昨日、5日月曜日の独仏2首脳の会議で、ユーロ圏の統合に一歩近づく可能性
が出てきたようだ。
ユーロ圏は絶対絶命だったのに、ここまで決められたのだからすごいことだ。
あるいは、絶体絶命だっただけにやらざるを得なかったということなのだろうか?
いずれにせよ、本当の統合まではまだ何年もかかるし、ドイツの出してきた条件は
周辺国には当たり前とはいえ厳しいものなので、脱落者がこれから出ることもある
だろうと思われる。
だとしても、2カ国の本気度は評価できると言うものだ。
今回の独仏2首脳の決定で、一番印象的だったのは、ソブリン債の民間購入者に
ヘアカット(債券購入者のリスク保証)を適用させない、
と決めたことであると思っている。
それを受けて、イタリアの10年金利は7%から5%台まで急落した。
これで誰しも、安心してソブリン債を購入できるわけであるが、この間のギリシャ債
で、50%のヘアカットを実質強要された購入者にとっては割り切れない話だ。
レバレッジを利用したEFSF拡大案がその後うまく行ったのかどうかは、報道されて
いない。レバレッジについて、伝わっている話では当初の4~5倍から3倍程度に
下がって来ていた。
つまり、EFSFに拠出してくれた各国には3割程度は、保証しますよということで
1兆ユーロ集めようとしていたが、本当にお金が集まったのかどうか疑わしい。
中国には相当な条件を提示されて断ったという話もある専門家から聞いている。
結局、今現在集まっていないのではないかと思われる。
そうこうしている内に、2首脳が明言したのは
「今回からはヘアカットなしですよ!」
「ギリシャの時は例外でした。」
ということ。
そんなこと言われても、EFSF向けにお金を出した日本(確認されていない)は、
3割のみの保証。
それはフェアではないじゃないかと言うのは当然だと思うのだが、日本がそれを
言ったのかどうかは伝わってこない。
ユーロ圏の人たちはいろいろな人種のるつぼだけに米英よりタフだ。
フェアネスが通じない...
それで、今週末のユーロ圏首脳会議ではもう一つの安定化基金になりそうなESM
(European Stability Mechanism、ヨーロッパ安定メカニズム)に5000億ユーロ
という基金を考えているらしいというニュースがフィナンシャルタイムスで報道された。
EFSF拡大案は失敗...仕方なく新しい基金を創ったと考えられなくもない。
1-2カ月前、ユーロ圏はギリシャを助けるためにEFSFからお金を拠出したのだ
が、ギリシャという国が好きでなんとかして助けたかったわけではない。
ギリシャを助けたのは、独仏や第2グループの国々が自分の銀行を助けるために
巨額のEFSFを割り当てたのが本音だろう。
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